林業生産の状況
いうまでもなく、用材生産量の減少は、木材価格の低迷を反映していて、1980年以後も国産丸太類の市場卸売価格は下落を続け82年までには20%も低落しています。
・・・しかしながら、このような困難な状況のもとで、山村農家のその他特用林産物の栽培へのとりくみが活発で、特用林産物生産額の約半分をしめるシイタケの生産についてみると・・・
1970年から80年までの10年間に、乾シイタケ生産量は(生シイタケ換算で)、56000トンから95000トンへ、生シイタケは、38000トンから8万トンへとともに倍増しているのです。
また栽培キノコ類(マッシュルームを除く)を販売した諜家は、同じ期間に、46000戸から282000戸へと6倍以上にふえています。
・・・そのほか、山村で生産を大幅に増やし販売高を伸ばしているものとしては、エノキダケ・ナメコ(1979年の販売高405億円、シイタケのそれの3分の1)、栗・クルミ(同232億円)、山菜(同56億円)、竹・桐(同111億円)、薬用植物(同25億円)などがあります。
・・・そして、1981年には乾シイタケは前年比9%増で史上最高を記録しましたが、市場価格は4年連続の値下りとなっています。
またシイタケ生産の増大とともに、原木の確保が関係農家の間で深刻な問題となりつつあります。
そのなかで、山林の利用について、スギ・ヒノキなど用材の植林と同時に雑木林をも保持するなど、農林家の経営にとって山林利用の多角化の必要が問題にされつつあるのです。