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2010年10月 アーカイブ

開発途上国の伝染病情報について 5

現在流行しているコレラは、エルトール型といわれるものです。


1960年代の初期からインドネシアのセレベス島を中心に伝播の輪をひろげました。


それが日本にも影響を及ぼしています。


海外へ旅行する人が感染して帰ったり、帰国してから発病したりするためです。


海外旅行をする人が増えるに従って患者の発生が増えている様子が図で示してあります。


1977年に、和歌山県有田市で流行が起こりました。


その原因は、コレラが常在する国へ旅行した人が帰国後発病、コレラと診断されないまま自宅療養していて、その人のふん便が井戸水を汚染したためだと推定されています。


海外で健康に暮らす心がけは、隣人を伝染病から守ることにもなります。

開発途上国の伝染病情報について 6

細菌性の食中毒の大部分は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など消化器系の症状を特徴とします。


これらとは少し違った症状を示すものにボツリヌス中毒(腸詰中毒)があります。


この中毒では、物がはっきり見えなかったり2つに見えるような眼の症状や、食べたものがうまく飲みこめない、声がしわがれて出にくくなるなど、神経麻痺の症状が特徴的です。


呼吸困難になり死亡することもまれではない重い病気です。


ただし、神経症状の現われる前に、嘔吐、下痢を見る例も少なくありません。


この中毒は、ボツリヌス菌という土や、魚、動物の腸などの中にいる細菌が食品を汚染し、これが食品の中で増えるときに出す毒素によるものです。


この細菌は、嫌気性と呼ばれる性質をもち、酸素のない状態でないと増殖できません。


従って、密閉した状態で保存されるような特殊な食品が原因で中毒が起こることが多いのです。


アメリカでは、野菜や果物の瓶詰を家庭で作ることが多く、これが原因でよく中毒が起きます。


ヨーロッパでは、生ハム、ソーセージなどの食肉製品でよく事故が起こりました。


その他、魚の燥製、魚の酢づけ、レバーペーストなど製造工程で充分加熱されないか、比較的低温で加熱される保存食品、特に、加熱しないで食べられるようなものも原因になります。


日本では、生魚と米飯を発酵させた「いずし」による中毒が有名です。


また、近年では真空パックの「からし蓮根」による事件が起こり話題になりました。

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